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ポカリスエットの誕生秘話

02.試作品は、1000種類以上

目指したのは「汗の飲料」

画期的なアイデアから3年後。世の中は健康志向になり、ジョギングがブーム。「開発するなら今だ!」研究員たちはついに開発をスタートしました。しかも、点滴液の改良ではなく、それまで世の中になかった『汗の飲料』として。

なぜ『汗の飲料』なのか?実は、汗をかいて失われるのは水分と電解質。つまり、失われた汗の成分を手軽に補給できる飲み物があればヒットすると考えたのです。また、たくさんの人に飲んでもらえるようにと、スポーツ飲料ではなく日常生活の中で飲む健康飲料を目指したのでした。

研究してわかったのは汗には種類があること。日常における汗の塩分濃度はスポーツの後よりも低い。そこで日常の汗の成分を再現して試作したものの、苦くてあまりおいしくありませんでした。「成分を変えずに苦みを消し、しかも甘みを抑えた、のどごしの良い味とは…」

それから、試行錯誤が続き、試作品は1000種類を超えました。その研究の中で見い出したのが、ある柑橘系果汁との組み合わせでした。柑橘系のおいしい苦みが汗の飲料の嫌な苦みを隠したのです。こうして、『汗の飲料』の開発は大きく前進したのでした。

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