File No.014 つづりSWEAT File No.014 つづりSWEAT 数々の映画賞を受賞。急成長する女子大生監督 松本花奈(21) 数々の映画賞を受賞。急成長する女子大生監督 松本花奈(21)

映画づくりに正解はない、
だから面白い。

高校時代に撮った作品が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で審査員特別賞と観客賞を受賞。岩井俊二監督から「この作品は事件だ」と絶賛を受けたことで注目された。現役大学生でありながら映画監督。小学生まで子役として映画やテレビへの出演経験もある。「撮影現場には映画好きの方が多くて、面白い作品などをいっぱい教えてもらいました」というように、映像に興味をもったのは、彼女の環境が大きかったという。

映画研究を専門とする芸術系の大学へは入学しなかった。現在、慶義塾大学の総合政策学部に通う。「授業は超文系から超理系まで幅広く、いろんな学生がいるから面白いです」。映画以外のことを知る、人に出会う。それが映画づくりに活きている。「2、3年前は、学生服が出てくる作品ばかり。大学生になって、興味の対象が家族などに広がりました」というように、その時々のちょっとした興味の変化を作品に投影できればと思っている。

完成後、ちょっと悔いが残ることがある。
それが次の作品づくりの
モチベーションです。

映画づくりは人と人との関係が基本という。「現場で何十人と関わる。だから一つの方向にまとめるのが難しい。みんなの考えていることと、自分のやりたいことをすり合わせながら丁寧にやりたいです」。かつて撮りたいことに突き進んでいた高校生監督から成長し、大人の実力派監督として輝き始めた。

Profile

File No.014 Hana Matsumoto / Age 21 File No.014 Hana Matsumoto / Age 21

松本 花奈(映画監督) 1998年生まれ。大阪府出身。慶應義塾大学総合政策学部に在学。2015年に監督・脚本・編集を手がけた『真夏の夢』が映画甲子園で最優秀作品賞。以降、国際映画祭などで数々の賞を受賞。映画以外の分野で、エッセイ連載、アイドルグループのMVや写真集などを手掛けるなど、多彩な活躍を見せる。

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