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ポカリスエットの誕生秘話
パッケージデザインとネーミングの秘密。
「水と電解質の補給と吸収スピード」という商品の本質を表現して誕生した、鮮やかなブルーと白い波形のパッケージデザイン。そのデザインは30年以上経った今もほとんど変更されることなく、店頭に並び、人々に親しまれています。しかし、今では普通に使われるブルーも、発売当時、飲料業界ではタブー色だったため、「オイル缶みたい」と言われることも。それでも、「デザインは本質を表現するもの」というデザイナーの信念と「製品コンセプトを伝える」という社長の強い意志によって、このデザインは採用されたのです。
ネーミングには、『汗の飲料』という開発コンセプトが伝わりやすいように“スエット”を用い、さわやかな青空を彷彿させる音の響と語呂の良さから“ポカリ”をプラスして『ポカリスエット』に決定。ところが、あとで調べてみると、“ポカリ”にはこの飲料にふさわしい意味があったのです。“ポカリ”はネパール語で“湖”。ネパールには“ポカリ”の多い“ポカラ”という地名があり、その“ポカラ”には聖なる山として崇められているヒマラヤ山系の水が流れ込んでいました。水が天地からいただいた万物の命であるように、ポカリスエットもからだに大切な水分であってほしい。ネーミングと社員の思いとが、ぴったりと重なったのでした。