Products/製品情報

ポカリスエットの誕生秘話

05.みんなの嫌いが好きに変わった日

歩いて配って3000万本!!!

1980年4月、汗の飲料は『ポカリスエット』として発売。営業マンや社員を総動員して販売店を回りました。しかし、「こんな味で本当に売れるのか」と、なかなか店頭に置いてもらえません。そこでイベント会場でお客様に直接販売してみても、「味が薄い」「これでお金を取るの?」と不満の声が続出。中には、「こんなもの飲ませてふざけるな!」と飲みかけを営業マンにかける客も。「どうすれば売れるのか」「やっぱり味が悪いのか」営業マンたちは途方に暮れてしまいました。

そこで、「サンプリング(試飲)無制限!」という大きな賭けに出たのです。飲んでもらって説明すれば、きっと理解してもらえる。今、大事なのは製品を売ることよりも、製品コンセプトを伝えることなんだ。そして、おいしいと感じてもらえる、あらゆる場所でサンプリングを開始。ある営業マンは野球場に出向き少年野球の選手へ。また、ある営業マンはサウナの脱衣所で待ち、汗をかいた人に。町中では買い物袋を抱えて汗をかく主婦にも。

もちろん商品の説明は忘れないで。配布本数は初年度だけで、なんと3000万本。その頃にはたくさんの人に「おいしい」と認められるまでに。それでも、その後も地道にサンプリングを続けたのでした。

発売から2年目の夏。『ポカリスエット』はついに爆発的な大ヒット、努力が結実したのでした。そして、誕生から30年以上。今では世界20カ国・地域で愛されるロングセラーブランドとなったのです。

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