コンディション入門

栄養コンディショニング

しっかり噛んで、飲み込むクセをつけよう

"食べ物をしっかり咀嚼して飲み込む"ことは、大事なコンディショニングです。

正しい食事の習慣を小さい頃からきちんと身につけることが大切です。最近の小中高生に目立つのが、食事をおろそかにしてサプリメントを乱用するケースです。プロのアスリート以上に多いかもしれません。しかし、日常生活の中で食事をしっかり摂って、噛んで飲み込む"咀嚼癖(そしゃくぐせ)"をつけることは、とても重要です。

サプリメントは、噛まなくても消化・吸収しやすいようにつくられています。しかし栄養コンディショニングで重要なのは、しっかりと咀嚼することです。よく噛んで飲み込むのは、栄養を身体にしっかりと吸収させるための消化吸収能力を培うためです。

身体に運動負荷がかかったとき、血流は消化器官より骨格筋に集中します。そのため、運動中は消化吸収機能が低下するので、例えば運動直前に食事をとったとしても十分に噛んで飲み込む習慣が付いていないと、飲み込んだものが胃の中にいつまでも残って十分に栄養が消化吸収されない上にパフォーマンス効率も下がってしまいます。成長期にしっかり消化能力を培っておけば、食事やサプリメントを摂ったときの吸収能力に差がでます。

大皿料理ではなく、ワンプレートで。

中高生アスリートがいる家庭で実践すべき食事のコツは、料理をワンプレートで出す方法です。

大皿料理をテーブルに並べて自由に取り分けると、どうしても好きなものばかりを選んでしまいがちです。栄養バランスや量を考えて、食べた方がいいもの、食べるべきものをあらかじめ決めて、一皿で出せば、自然と必要な量、栄養を摂ることができます。栄養関連の詳細は、栄養補給のコンテンツをご覧ください。

酒井リズ 智子さん

  • トータル・コンディショニング・コーディネーター

米国医師免許に加え、米国NATA認定アスレチックトレーナー、米国ACSM健康運動指導士の資格を保有し、米国の病院勤務の傍、プロスポーツチームコンディショニングでの経験を積む。米国現場での経験を生かし、現在はバスケットボールの田臥勇太選手、サッカー日本代表の川島永嗣選手他、陸上、野球、ゴルフ、卓球、柔道、フットサル、スノーボードなど、日米欧の様々な分野のトップアスリート選手のトータル・コンディショニング(トレーニング・技術・リハビリ・栄養指導・生活習慣矯正)をパーソナルで指導。

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